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今、/ / 河瀬直美

サイレント作品であるにもかかわらず、映し出される映像からは、流れる水の音や町の状況音などがまるでその場にいるかのように聞こえ出す錯角に襲われる。 カットつなぎのタイミングやテンポをモンタージュしている河瀬がうかがえる。 カメラを手にして1年足らずの河瀬のまなざしを通した確かな"今"がここに存在している。

小さな大きさ/ / 河瀬直美

重厚な雰囲気が漂う二度目の16ミリ作品

女神たちのパン/ / 河瀬直美

1989年度、大阪写真専門学校卒業制作作品。

幸福モドキ/ / 河瀬直美

幸せになったつもりで人と触れあう少女が、自分探しの旅に出る。河瀬直美の抱く映画に対する情熱と孤独がゆっくりと心の奥底にしみ込んでくる作品

白い月/ / 河瀨直美

昔々、奈良に都があった頃からここは何も変わらないそうな... 都があったその昔から変わらず雄大に漂う奈良の風景、そしてそこに生きる青年・太一(たいち)の日常を描いたフィクション作品。祖母・両親・妹と暮らす太一。昼は警備会社に務め、夜は好きなお酒を少々呑む。ある日太一は、飲み屋でマスターの知り合いという少女、碧(みどり)と出会う。 翌日いつものように、仕事帰りの道を自転車で走る太一の前にひさしぶりの美しい夕景がひろがった。太一は少し遠回りをして帰ろうと思い立つ。と、昨日飲み屋で会った碧が前を歩いていた。 ...

天、見たけ/ / 河瀨直美

前作「かたつもり」の続編的作品。対象は祖母と自分。愛しきものへのされなる愛情が全編ににじみ出ている

現しよ(往復書簡 河瀨直美×是枝裕和)/ / 河瀨直美

河瀨直美と是枝裕和が、8ミリフィルムで綴る往復書簡。 1995年、河瀬が「につつまれて」「かたつもり」を出品していた山形国際ドキュメンタリーフィルムフェスティバルで二人は出会った。お互いの持つまなざしを確かめあおうと、横浜美術館主催の「煌ら」と題した上映会での発表をめざしてこの作品に取り組みはじめた。 物語は、河瀨の映像から始まり、電話をかける音のみが暗闇に響く...。電話の向こうでは、"只今留守にしています..."と録音された是枝の声が返ってくる。想いとは裏腹に冒頭からどこかすれ違う二人。やがて河瀬のまなざ...

につつまれて/ / 河瀨直美

生後まもなく生き別れ、記憶にすら刻まれていない父親を探すことで、自らの出自を問う ― 九五年山形国際ドキュメンタリー映画祭での国際批評家連盟特別賞をはじめ、海外の映画祭でも高い評価を受けた、河瀨直美の実質的な意味でのドキュメンタリー映画デビュー作『につつまれて』。自分にとって、いったい家族とは何なのか。カメラを手に、根源的な問いを繰り返すことで、自分が生きているというたしかな手触りを得ようとする。生まれながらの孤独と向き合う河瀨が、世界へアプローチする自身の表現方法を確立した、エポックメイキング作...

かたつもり/ / 河瀨直美

から2年、河瀬直美は実の祖母ではないおばあちゃん(養母)と暮らす日々を フィルムに紡いでゆく。えんどう豆の発育を通して描かれた日常のあたたかさが見る者を魅了する。 三部曲之一

陽は傾ぶき/Katatsumori / 河瀨直美

に続き、祖母と自分自身をみつめた三部作的作品。河瀬のまなざしは、 目の前にある愛しきものにしっかりと注がれている。

杣人物語/そまうどものがたり /

「春が来たら"ルンルン気分"になる...」 「幸せは心の中にある...」 杣人達の声は、 優しく、 時に荒々しく、 私達の中にこだまする。 奈良県西吉野村平雄。剥き出しの自然と共に暮らすある6つの家族の姿を綴ったドキュメンタリー作品。 「杣人物語」の撮影は、河瀨にとって初の劇場用映画「萌の朱雀」が完成した直後に同じロケ地で開始された。厳しい自然や過疎に伴う様々な背景と共に、そこに生きる人間の感情を見事に描き出した「萌の朱雀」。けれどその一方で、河瀬はそこにあるフィクションでは描ききれない何かを感じていた。"私...

万華鏡/Mauguekyo / 河瀨直美

「萌の朱雀」で河瀬自身が見いだした奈良県西吉野村の高校生・尾野真千子と"世界のミフネ"の愛娘・三船美佳という好対照な二人の少女を被写体に、河瀬の学生時代の友人である新進気鋭の太陽賞受賞写真家・有元伸也が写真集をまとめるという創作現場を撮影したドキュメンタリー作品。 田舎の少女と都会の少女、映画監督と写真家の間に生まれる葛藤から"生きることの意味"があぶり出される。

きゃからばあ/ /

父親を探す過程を八ミリフィルムに収めた『につつまれて』から八年。スイスの映画祭で出会ったフランスのプロデューサーからの「君は『につつまれて』の続編をつくるべきだ」という熱心な働きかけによって、河瀨は再び家族と向き合う。 母や養母との激しい対話から、父親が入れていた刺青に目を向けたことで急展開していくストーリー...。 表現者・河瀨直美の狂気と才気のせめぎ合いの中から誕生した『きゃからばあ』は、2001年ロカルノ国際映画祭プレミア上映で絶賛された作品。きゃからばあとは仏教用語で空、風、火、水、土を意味し...

影/Shadow /

打ち合わせなし、シナリオなし。時間と空間と、女優と撮影者。 それらを見つめるもうひとつのまなざし。 次の瞬間になにが起きるのかを知る者はいない。 それは、人生によく似た物語。

Tarachime/新生 / 河瀨直美

This disturbing autobiographical documentary (running time is less than 50 minutes) starts as director Kawase (who is in her 30s) berates her 90 year old grandmother (who apparently raised her alone) for...well, it's not clear what is she reproaching her for, apparently for once telling her that if she didn't want to live with her, she could go somewhere else. It's an ugly scene, and after that we saw another disturbing scene of the old grandmother bathing in close up. Later scenes show Kawase a...

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